【徹底解説】freeeへの転職を成功させるロードマップ:企業分析から内定獲得まで
- 利來 龍澤
- 4 日前
- 読了時間: 14分
更新日:1 日前

「スモールビジネスを、世界の主役に。」――この壮大なミッションに共感し、日本のバックオフィス業務を革新したいと考えるあなたにとって、freee(フリー)は理想的な転職先となるでしょう。
クラウド会計ソフトのパイオニアとして、中小企業や個人事業主の「会計」と「人事労務」の課題を解決し続けているfreee。その成長の裏側には、どのような企業文化や働き方があるのでしょうか?
本記事では、freeeへの転職を検討しているあなたが知るべき情報を、多角的な視点から徹底的に解説します。業績から事業展望、働き方、そして気になる給与や福利厚生、キャリアステップまで、公開情報に基づき詳しくご紹介します。
1. なぜ今、freeeなのか?― 「スモールビジネスを、世界の主役に。」導くSaaSの旗手
freeeは「スモールビジネスを、世界の主役に。」というミッションを掲げ、クラウド会計ソフト「freee会計」とクラウド人事労務ソフト「freee人事労務」を軸に、バックオフィス業務のDXを推進しています。急速に変化するSaaS市場において、同社がなぜ成長を続けられるのか、その秘訣を探ります。
圧倒的な業績と成長性
freeeは、SaaSモデルによる安定した収益基盤と、継続的なプロダクトイノベーションにより、堅調な成長を遂げています。直近の決算情報からもその成長は明らかです。
2024年6月期 第3四半期決算説明資料より(2025年7月10日現在 最新の四半期決算は2024年6月期 第3四半期となります)
売上高:約180億円(前年同期比 約25%増)
SaaS ARR(年間経常収益):約230億円(前年同期比 約25%増)
特に、主要サービスである「freee会計」と「freee人事労務」の有料課金ユーザー数が順調に増加しており、クロスセルも進んでいます。インボイス制度や電子帳簿保存法への対応も、freeeの導入を加速させる追い風となっています。
多角的な事業展開と今後の展望
freeeの強みは、会計・人事労務という基幹業務をクラウドで一元管理できる統合型SaaSを提供している点にあります。これにより、スモールビジネスの業務効率化と経営力強化を強力に支援しています。
クラウド会計ソフト「freee会計」: 簿記の知識がなくても簡単に記帳・決算ができる、クラウド会計ソフトのパイオニアです。銀行口座やクレジットカードとの自動連携機能が特徴で、個人事業主から中小企業まで幅広く利用されています。
クラウド人事労務ソフト「freee人事労務」: 給与計算、勤怠管理、年末調整、マイナンバー管理など、人事労務に関する業務をクラウド上で一元管理できます。
SaaS周辺サービス:
「freee資金繰り」: 資金繰りの予測・管理をサポートし、経営判断を支援します。
「freee販売」: 見積書・請求書の作成から売掛金管理まで、販売業務を効率化します。
「freeeカード」: 事業者向けのクレジットカードで、決済と会計データ連携をスムーズにします。
「freee申告」: 法人税や消費税などの申告書作成をサポートします。
金融機関連携・アライアンス: 多くの金融機関や各種サービスとの連携を強化し、スモールビジネスのエコシステムを構築しています。
新規事業・研究開発: AI・機械学習を活用した機能強化、新たなSaaSプロダクトの開発、そして「スモールビジネスの生産性を高める」というミッションに沿った、周辺領域への事業拡大を常に模索しています。
これらの多角的な事業展開と、テクノロジーによる継続的なイノベーションが、freeeの持続的な成長を支え、日本のスモールビジネスを「世界の主役」へと導いています。
2.freeeの企業文化とキャリアパス:スモールビジネスを主役にする「マジ価値」ドリブンな成長戦略
freee株式会社は、「スモールビジネスを、世界の主役に。」という壮大なミッションを掲げ、クラウド会計、クラウド人事労務、クラウド申告などのサービスを通じて、日本の中小企業の生産性向上と創造性発揮を支援しています。このミッションの実現を支えるのが、freee独自の強固な企業文化と、個人の成長を最大限に尊重する柔軟なキャリアパスです。
企業文化:「マジ価値指針」が導く成長とイノベーション
freeeの企業文化は、その根幹にある「マジ価値指針」によって特徴づけられます。これは、単なる行動規範ではなく、社員一人ひとりが日々の業務においてユーザーへの本質的な価値提供を追求し、組織として持続的に成長していくための哲学です。
理想ドリブン: 現状維持ではなく、常に理想の状態から逆算して物事を考え、大胆な挑戦を奨励します。目の前の課題解決に留まらず、スモールビジネスの未来をどう変革するかという視点を持つことが求められます。
アウトプット→思考: 完璧を求めるのではなく、まずは行動し、具体的なアウトプットを通じて学び、改善を繰り返すことを重視します。PDCAサイクルを高速で回し、試行錯誤の中から最適な解を見つけ出すアプローチです。
Hack Everything.★: 既存の枠組みや常識にとらわれず、遊び心を持って新しい発想を生み出すことを推奨します。イノベーションは自由な発想から生まれるという信念のもと、多様な視点や意見を歓迎し、創造性を刺激する環境があります。
ジブンゴーストバスター: 積極的にフィードバックを求め、自身の弱点や課題(ゴースト)を克服することで、自己成長を追求します。率直な対話を通じて互いに高め合い、個人の成長が組織全体の成長に繋がる好循環を生み出します。
あえて、共有する: 情報は積極的にオープンにし、組織全体で知識やノウハウを共有することを重視します。透明性の高いコミュニケーションを通じて、チームとしての連携を強化し、意思決定のスピードと質を高めます。
これらの指針は、フラットで風通しの良い組織風土を醸成し、社員が臆することなく意見を表明し、主体的に行動できる環境を提供しています。また、リモートワークとオフィスワークを組み合わせたハイブリッドワーク体制や、フレックスタイム制、休暇取得の推奨など、社員の多様な働き方やワークライフバランスを尊重する制度も充実しており、安心して長期的なキャリアを築ける土壌があります。
キャリアパス:個人のWillを尊重し、無限の成長機会を提供
freeeでは、 rigidなキャリアパスは存在せず、社員一人ひとりの「Will(意志)」を最大限に尊重し、個人の成長と組織のニーズが合致する形で柔軟なキャリア形成を支援しています。
多様な職種間の異動とジョブチェンジ: freeeでは、職種や部署の垣根を越えた異動が活発に行われています。例えば、セールス職からカスタマーサクセス、マーケティング職へ、あるいはエンジニアがプロダクトマネージャーに、カスタマーサポートが開発部門へといったキャリアチェンジも珍しくありません。これは、各社員が持つ潜在能力を最大限に引き出し、より多様な経験を積むことで、個人の市場価値を高めると同時に、組織としての総合力を向上させることを目的としています。自身の興味やスキルセット、そして将来のキャリアビジョンに合わせて、最適なポジションを探し、挑戦できる環境です。
豊富な成長機会と挑戦の場: freeeの事業は常に進化しており、既存サービスのグロースはもちろんのこと、新規事業や新機能の開発、新たな市場への進出など、常に新しい挑戦の機会が豊富に存在します。個人の裁量が大きく、若手社員であっても重要なプロジェクトのリーダーを任されることもあります。また、社内勉強会や外部セミナーへの参加支援、資格取得支援など、スキルアップをサポートする制度も充実しており、意欲さえあればいくらでも成長できる環境です。
多様なバックグラウンドの活躍: freeeには、IT業界未経験者から、様々な業界で豊富な経験を積んだプロフェッショナル、あるいはスタートアップでの経験者まで、非常に多様なバックグラウンドを持つ社員が在籍しています。それぞれの専門性や視点を活かし、化学反応を起こしながらイノベーションを生み出すことを重視しており、多様性そのものがfreeeの強みとなっています。このような環境は、異なる視点から物事を捉え、より多角的な解決策を生み出すことを可能にします。
freeeは、「マジ価値」を追求し、スモールビジネスの未来を切り開くという強い Will を持つ人材に対して、無限の成長機会と、個人のWillを実現できるような挑戦的なキャリアパスを提供しています。
出典
※社員インタビューを通じてキャリアパスの多様性が確認できます
3. freeeの待遇を知る ― 成果を評価する給与・充実の福利厚生・柔軟な働き方
freee株式会社は、「スモールビジネスを、世界の主役に。」というミッションを掲げ、クラウド会計・人事労務などのサービスを通じて、日本の多くの中小企業の生産性向上を支援しています。この急成長を支える基盤には、社員のパフォーマンスを最大限に引き出すための魅力的な給与体系、充実した福利厚生、そして柔軟な働き方を可能にする制度設計があります。
給与体系:成果と貢献を正当に評価する報酬制度
freeeの給与体系は、社員一人ひとりの成果と貢献を正当に評価し、インセンティブを高めることを目的として設計されています。
年俸制とインセンティブ: 基本的に年俸制を採用しており、個人のパフォーマンスと会社業績に基づいて給与が決定されます。職種によっては、個人の目標達成度やチームへの貢献度に応じたインセンティブや賞与が支給されるケースもあります。特に営業職など成果が数値で測りやすい職種では、高い達成度に応じた報酬が期待できます。
ストックオプション制度と持株会: freeeでは、社員に対してストックオプションを付与する制度があります。これは、会社の成長を社員全員で享受し、長期的な視点で企業の価値向上に貢献してもらうことを目的としています。また、自社株の定期的な取得・保有によって、メンバーの中長期的な資産形成を支援する持株会制度も整備されています。
パフォーマンスレビューと評価: 定期的なパフォーマンスレビューを実施し、個人の目標達成度、スキルアップ、そしてfreeeの「マジ価値指針」への貢献度を多角的に評価します。評価結果は給与決定に反映されるだけでなく、個人のキャリア開発や能力向上にも繋がるよう、具体的なフィードバックが行われます。透明性の高い評価制度を通じて、社員は自身の成長と会社への貢献を明確に認識することができます。
freeeは、優秀な人材を惹きつけ、定着させるために、競争力のある報酬水準を目指していると考えられます。個人の努力と成果がダイレクトに給与に反映されるため、高いモチベーションを持って業務に取り組める環境です。
福利厚生:社員の生活と健康を支える多様な制度
freeeの福利厚生は、社員の心身の健康と、仕事とプライベートの充実を包括的にサポートすることを目指しています。
基本的な社会保険と通勤手当: 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険といった基本的な社会保険は完備されており、安心して働くことができます。また、会社規定に基づき、通勤にかかる費用も支給されます。
健康とリフレッシュのサポート: 定期的な健康診断の実施に加え、社員の心身の健康をサポートするため、産業医による相談体制も整っています。オフィスにはフリードリンクや軽食(フリースナック・ドリンク)が用意されており、社員のリフレッシュやコミュニケーションの活性化に役立っています。さらに、一部の曜日にはランチ代を補助するフリーミール制度も導入されています。
自己成長・スキルアップ支援:
書籍費freee: 業務に関連する書籍を一人月3冊まで購入できる制度があり、社員の自己研鑽を積極的に支援しています。読んだ本は社内図書館「ツバメ図書館」に返却され、共有されます。
ジブングロースハッカー制度: 資格の取得やセミナー、短期講座への参加など、実務スキルの向上やキャリアビジョン実現のための学びに対し、会社が年5万円を上限に費用を負担します。
住宅関連補助:
住宅手当: 会社から半径2km圏内に居住した場合に住宅手当が支給されます。
借上社宅制度(freee福利厚生): 賃貸物件を法人名義で契約し、会社が貸し出す制度です。家賃の50%を基本給から現物支給で減額し、残り50%を給与天引きすることで、社会保険料が下がり、社員の実質手取り額が増える仕組みです。freee自身もこの制度を導入しており、社員の約30%が利用しているとされています。
育児・介護支援:
産前産後休業、育児休業: 法定に準じた制度が整備されており、女性の取得率は100%、男性も高い割合で利用されています。
家事代行補助・ベビーシッター利用補助: KIDSLINE(ベビーシッター・家事代行)、CaSy(家事代行)の利用料の一部を会社が補助する制度です。
産休育休明けの職場復帰サポート制度(認可保育園差分補助): 認可外保育園の入園月から最長1年間を対象に、自治体の助成金を適用の上で認可保育園と認可外保育園の差額分、月上限10万円を会社が補助する制度です。
その他ユニークな福利厚生:
オフカツ(部活動支援): ワイン部、競技プログラミング部、ボードゲーム部など、多数の部活動があり、活動費が補助されます。
結婚祝い、出産祝い: 同性パートナーや事実婚を含む制度が整備されています。
これらの福利厚生は、社員が安心して長期的にキャリアを築けるよう、生活面、健康面、そして自己成長の面から多角的にサポートするfreeeの姿勢を示しています。
働き方:柔軟性と生産性を追求するハイブリッドワーク
freeeは、社員のパフォーマンスを最大化し、多様なライフスタイルに対応するために、柔軟な働き方を積極的に推進しています。
ハイブリッドワーク: 基本的にリモートワークとオフィスワークを組み合わせたハイブリッドワークを導入しています。業務内容やチームの状況に合わせて、社員自身が最適な働き方を選択できる柔軟性があります。オフィスでの対面コミュニケーションのメリットと、リモートワークによる生産性向上や通勤負担軽減のメリットを両立させています。
フレックスタイム制: コアタイムなしのフレックスタイム制を導入しており、社員は自身のライフスタイルや業務状況に合わせて、出社・退社の時間を自由に調整できます。これにより、育児や介護、自己啓発など、個人の事情に合わせた柔軟な働き方が可能となり、ワークライフバランスの実現に貢献します。
フルリモート勤務の可能性: 一部の職種や状況においては、フルリモートでの勤務も認められています。これにより、居住地にとらわれずに優秀な人材を採用できるだけでなく、社員はより柔軟な選択肢を持つことができます。
充実した休暇制度: 年次有給休暇はもちろんのこと、特別休暇(慶弔休暇など)も整備されています。特に疾病休暇は、本人だけでなく家族の体調不良にも利用でき、年次有給休暇とは別に年間最大6日間(半休対応で最大12回)利用可能です。また、夏季休暇や年末年始休暇など、まとまった休暇を取得しやすい環境も整っており、リフレッシュして業務に臨めるよう配慮されています。
副業の推奨: freeeでは、個人のスキルアップや多様な経験の獲得を目的として、副業を推奨しています。これは、社員の自律的な成長を促し、その経験を本業にも活かしてもらうことで、組織全体の活性化に繋がるという考えに基づいています。
freeeの働き方は、社員の自律性を尊重し、生産性とワークライフバランスの両立を追求するものです。多様な働き方を許容することで、社員一人ひとりが最大限のパフォーマンスを発揮し、企業の成長に貢献できる環境を整備しています。
出典
転職活動のポイント
徹底した企業研究とバリューの理解: freeeのミッション、ビジョン、そして特に重要な6つのバリューを深く理解することが不可欠です。IR情報、採用サイト、公式ブログ、そして実際にfreeeのサービスを利用して、徹底的に研究しましょう。
自身の経験とスキルをバリューと紐付けてアピール: 過去の経験から得られた成果や学びを、freeeのバリューと結びつけて具体的に説明できるように準備しましょう。「マジ価値を届けきった」経験、「目的から考えた」経験、「ムーブメントを巻き起こした」エピソードなどを話せるようにします。
なぜfreeeなのかを明確に: 数あるSaaS企業やIT企業の中で、なぜfreeeで働きたいのか、その熱意と理由を明確に伝えられるようにしましょう。freeeのミッションやプロダクトへの強い共感を具体的に示すことが重要です。
「WILL・CAN・MUST」の整理:
WILL(やりたいこと): freeeで何を成し遂げたいのか、どんなプロダクトや事業に貢献したいのか。
CAN(できること): これまでの経験で何ができるのか、どんなスキルを持っているのか。
MUST(やるべきこと): 入社後、どのような成果を出すべきだと考えているか。 これらの軸を明確にして面接に臨むことで、あなたの熱意と能力が伝わりやすくなります。
逆質問の準備: 面接官への逆質問は、企業への関心度や入社意欲を示す重要な機会です。踏み込んだ質問や、自身のバリューフィットをアピールできるような質問を準備しましょう。
まとめ
freeeは、日本のスモールビジネスの生産性向上に貢献し、社会全体に大きなインパクトを与えることができる企業です。自身の「マジ価値」を追求し、テクノロジーで社会を変えたいと考える人にとって、最高の舞台となるでしょう。
本記事で得た情報を参考に、ぜひあなたのキャリアの新たな挑戦をスタートさせてください。あなたの熱意と能力が、freeeという舞台で輝くことを心から応援しています。
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