【2025年最新】楽天への転職を完全ガイド!課題のモバイル事業の将来性は?年収・働き方・福利厚生を公開情報から徹底解説
- 利來 龍澤
- 7月10日
- 読了時間: 7分
更新日:7月12日

楽天市場や楽天カード、そして携帯キャリア事業への大胆な挑戦で、常に日本のビジネスシーンを賑わせる楽天グループ株式会社。「楽天経済圏」と呼ばれる独自の生態系を武器に、人々の生活に深く浸透する同社への転職は、キャリアにおける大きなステップアップを望む多くのビジネスパーソンにとって、非常に魅力的な選択肢です。
「モバイル事業の赤字が気になるが、将来性は本当にあるのか?」 「社内公用語が英語と聞くが、実際どの程度のレベルが必要なのだろうか?」 「成果主義と聞くが、年収や評価制度はどのようになっている?」
この記事では、そうした疑問や不安を抱える転職希望者の方々に向けて、楽天グループが公式に発表しているIR情報や採用情報に基づき、業績のリアルな現状と今後の展望、独自の働き方とカルチャー、そして給与や福利厚生、キャリアパスまで、転職活動の判断材料となる情報を網羅的かつ客観的に解説します。
楽天グループとは?- 「楽天エコシステム」を核とする唯一無二の企業
楽天グループの最大の強みは、Eコマース、フィンテック、モバイル、スポーツなど70以上のサービスが有機的に連携する「楽天エコシステム(経済圏)」にあります。楽天会員を軸に、各サービスを回遊することで楽天ポイントが貯まり、使えるという強力な顧客ロイヤリティ・プログラムを構築。このシナジー効果こそが、楽天グループの成長の源泉です。
事業は主に3つのセグメントで構成されています。
インターネットサービス: 「楽天市場」「楽天トラベル」などを中心とする、グループの基盤となる事業。
フィンテック: 「楽天カード」「楽天銀行」「楽天証券」など、高い収益性を誇る事業。
モバイル: 第4の携帯キャリア「楽天モバイル」を展開する、グループの未来を担う戦略的事業。
【業績と事業展望】モバイル事業の現状と「楽天エコシステム」の将来性
転職を考える上で最も気になるのが、モバイル事業の動向を含むグループ全体の業績と将来性でしょう。結論から言うと、「モバイル事業への先行投資による赤字は継続しているものの、その赤字幅は着実に縮小し、収益性の高い既存事業は堅調に成長している」のが現状です。
モバイル事業の着実な改善と黒字化への道筋
2025年度第1四半期決算では、モバイル事業単体(固定資産税除く)でEBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)の四半期黒字化を達成しました。契約者数も順調に増加しており、Non-GAAP営業損失も前年同期比で大幅に改善しています。巨額の投資フェーズから、着実に収益化フェーズへと移行しつつあることがデータから読み取れます。
堅調な既存事業とグループ全体の成長
グループ全体の売上収益は、2025年度第1四半期で過去最高の5,627億円(前年同期比9.6%増)を記録。これは、インターネットサービス事業とフィンテック事業が安定的に利益を創出しているためです。モバイル事業の黒字化が達成されれば、グループ全体の収益性は飛躍的に向上するポテンシャルを秘めています。
出典:
【働き方と企業文化】「社内公用語英語化」のリアルとダイバーシティ
楽天の企業文化を象徴するのが、2012年から続く「社内公用語の英語化(Englishnization)」です。これは単なる言語の変更ではなく、グローバルで戦うための経営戦略そのものです。
グローバルな環境での挑戦
公式な会議や資料は、参加者の国籍を問わず英語で実施されます。これにより、世界中から優秀な人材を集めることが可能となり、現在では100を超える国・地域出身の従業員が活躍する、真のダイバーシティ環境が実現されています。入社後の英語学習サポートも充実しており、入社時に完璧な英語力がなくても、グローバルな環境で成長したいという強い意欲が重要視されます。
働き方の柔軟性
多くの部署でハイブリッドな働き方を導入しており、リモートワークと出社を組み合わせた柔軟な勤務が可能です。また、コアタイムのないスーパーフレックスタイム制度(一部部署を除く)により、自律的な時間管理が推奨されています。
【給与・年収】ストックオプションも魅力。年収水準と評価制度
楽天の給与は、個人のパフォーマンスと会社の業績が連動する、透明性の高い制度となっています。
平均年収と給与体系
2024年発表の有価証券報告書によると、楽天グループの平均年間給与は約820万円とされています。ただし、これは全従業員の平均であり、職種や個人の評価によって大きく変動します。
給与は月額給与と業績賞与(年2回)で構成されます。評価は、楽天グループの価値観・行動指針である「楽天主義」に基づいたコンピテンシー評価と、期初に設定した目標の達成度を測るパフォーマンス評価の2軸で行われ、前者は月額給与に、後者は賞与に反映されます。
ストックオプション制度
楽天の報酬制度の大きな特徴が、ストックオプション(RSU:譲渡制限付株式ユニット)の付与です。会社の成長が直接自身の資産形成に繋がるため、従業員の当事者意識とモチベーションを高める重要なインセンティブとなっています。
【福利厚生】楽天クリムゾンハウスの充実したサポート体制
楽天の福利厚生で最も有名なのが、二子玉川にある本社「楽天クリムゾンハウス」で提供されるサポートです。
朝・昼・晩 3食の食事が無料: カフェテリア(食堂)では、和食、洋食、ハラル、ベジタリアンなど、多様なメニューが無料で提供され、従業員の健康と家計を力強くサポートします。
充実した施設: オフィス内にはフィットネスジム&スパ、ヘアサロン、ネイルサロン、クリーニング、鍼灸・マッサージ施設などが完備されており、優待価格で利用できます。仕事の合間や終業後にリフレッシュし、プライベートの用事を済ませることが可能です。
その他: 同好会活動の支援や、納涼会・忘年会といったイベントの費用補助など、コミュニケーションを活性化させる制度も整っています。
【キャリアと求める人物像】楽天主義と成功の5つのコンセプト
楽天の中途採用では、スキルや経験はもちろんのこと、同社独自の価値観である「楽天主義」への共感が強く求められます。
求める人物像:「GET THINGS DONE」の精神
楽天主義を体現する行動規範として「成功の5つのコンセプト」が掲げられています。
常に改善、常に前進
Professionalismの徹底
仮説→実行→検証→仕組化
顧客満足の最大化
スピード!! スピード!! スピード!!
これらのコンセプト、特に「何が何でも物事を達成する」という"Get Things Done"の精神を持つ、自走できる人材が求められます。変化を恐れず、高い当事者意識を持って主体的に行動できることが、楽天で活躍するための鍵となります。
キャリアパス
楽天には、70以上の多様な事業があるため、キャリアの可能性も無限大です。社内公募制度「Open Position」が活発に利用されており、自らの意思で異なる事業や職種に挑戦することが可能です。多様なビジネスに触れながら、自身のキャリアを柔軟に築いていきたいと考える人にとって、非常に恵まれた環境と言えるでしょう。
出典:
まとめ:楽天は変化と挑戦を楽しむグローバルマインドの持ち主に最適なフィールド
楽天グループは、モバイル事業という大きな挑戦の渦中にありながらも、それを支える強固なエコシステムと収益基盤を持っています。社内公用語英語化に象徴されるグローバルな環境、3食無料の食事に代表される手厚い福利厚生、そして自らの手でキャリアを切り拓ける風土は、他社にはない大きな魅力です。
待ちの姿勢ではなく、自ら課題を見つけ、圧倒的なスピード感でやり抜く。そんな変化と挑戦を楽しめる方にとって、楽天は間違いなく刺激的で成長に満ちたフィールドとなるはずです。








